里帰りしてから、毎日小旅行を楽しんでいます。と言っても読書のことです。
図書館や本屋には行かず、家にあるお気に入りや大好きで何度も読み返している本ばかり読んでいますが、この時間が本当に幸せで。内容も結末もよく知っているはずなのに新たな発見や気付きがあったり、お約束のように毎回同じ場面で泣いたり。ここ2~3年セーブしていた読書欲を満たすかのように、どっぷりと浸っています。
読書を小旅行とはよく言ったもので、家に居ながらにしてたくさんの世界に連れて行ってくれて、さらに読後感というお土産付き。コロナで気軽に出かけられなくなってしまいましたが、頭の中はどこまでも自由です。ページをめくるたびに非日常を味わえます。

子供の頃は真面目だと思われるのが嫌で、読書を避けていました。そうでなくても真面目でそう思われていたので、これ以上は…という気持ちが働いたのだと思います。今思えばどうってことないですが、あの頃は真面目やガリ勉って悪口だったり、そこまでいかなくてもいい意味では使われていなくて、すごく嫌だったなぁ。。
そんな考えを変えてくれたのが、ジブリ映画『耳をすませば』です。読書好きの女の子・雫の恋愛や将来の夢に悩む姿が描かれていて、ジブリ作品の中で1番好き。もうずっと不動の1位です。
雫が図書館に通ったり、受験生なのにたくさんの本を借りて読んでいる姿が特に印象的で、「好きなものは好きでいいんだ」とまた読書をするきっかけになってくれました。毎年夏になると観たくなるし、観たら図書館に行きたくなります。
こんな風に小旅行を楽しめているのは雫に出会えたから。そういうわけで私にとって読書と『耳をすませば』は切っても切れない関係です。夢見がちなところも、ちょっとガサツなところも大好き。読書仲間がいなくても寂しくないのは、いつも心に雫がいるからかもしれません。
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