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謎多き庭『龍安寺』で作者の意図をくもう。

作者・作庭年代不明の白砂だけを敷き詰めて15個の石が配された有名な枯山水。”虎の子渡し”や”七五三の石組”などと呼ばれていますが、あなたはこの庭を見て何を感じますか?

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『龍安寺』

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1450年に細川勝元が創建した『龍安寺』は世界遺産です。

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枯山水の石庭

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『龍安寺』といえばこちらの枯山水の石庭が有名ですよね。国の史跡及び特別名勝になっていますが、作者や作庭年代などが不明の謎多き庭なんです。
水を使わず白砂だけを敷き詰めて15個の石を配置した枯山水ですが、15個の石がどこから見ても14個しか見ることができません。また、土掘の西側の壁は手前から奥に向かって低く造られています。これは遠近法を利用していて、奥行を感じさせ、広く見せるためです。そんなに広くない庭の中にこのような高度な手法が使われていることに驚きながら、どの角度から見ても14個しか見ることが出来ない石を飽きることなく見続けられます。見る場所によって見え方が変化するからです。

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さて、何故14個しか見られないかと言うと、まず15は「完全」を示す最高の数字と言われているそうです。その完全な数字である15をどの角度から見ても見えなくしているということは、この石庭が「不完全」であることを表しています。人間も同じ。完璧な人はいないのだから、自分も含め他人の不完全さも受け入れようという戒めでもあります。

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知足のつくばい

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北東の茶室「蔵六庵」の前にある「吾唯足知」の手水鉢は徳川光圀が寄進したものです。
「我唯足知」とは足りないものを嘆くのではなく、今あるものに感謝しなさいという教えで、まるで自分に言われているみたいでした。気付かせてくれてありがとう。

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鏡容池(きょうようち)

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平安時代には舟遊びも行われました。

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詳細情報

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住所:京都市右京区龍安寺御陵下町13
HP:http://www.ryoanji.jp/smph/

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