すごく気になるタイトルでしかも実話なため、ずっと気になっていた1冊。
もうタイトルを読んだだけでどんな内容かわかっちゃいますよね。
彼女の体験した1年が本当に1年だったのかと思うほど濃厚でした。
ビレッジヴァンガードの店長・奈々子さんはある本を読んで「知らない人と30分だけ会って、試してみる」という文章が気になり、Xという出会い系サイトを始めてみることにしました。
どん底中で知らない世界を知りたい、新しい世界に出て新しい自分になって元気になりたいと思っていたからです。
SNSもしたことがなかったのですが、こうして「あなたにぴったりな本を1冊選んでおすすめさせていただきます」という”武器”を持ち、出会い系サイトでの旅が始まりました。
私はこういったサイトを利用したことがないので、全てが興味深かったです。
奈々子さん目当てで会いに来た人や手品や自分が書いた詩を見せる人、自称年収5,000万円の人。
Xを守るため運営側みたいな活動をしている人などなど、色々な人が出てきます。
世の中にはいろいろな人がいますが、本当に色々な人がいるんだなと感心しっぱなし。
自分が経験するのは怖いですが、読んでいる分には「へ~」と楽しめます。
奈々子さんは時に傷ついたり不快な思いをしながらもどんどん人に会って本をすすめていき、知らない人に会うことが生活の一部にまでなっていきました。
そしてとうとう、知らない人と話すことのハードルがほぼ0にまでなったのです。
そうなってからは会いたい、話したい人に”逆ナン”までするように。
知らない人と会うのはエネルギーが要りますが、変わるきっかけにもなります。
紹介した本を読んでいない方もいらっしゃるかもしれませんが、この行動こそが宝物。
さて、実際に70人と会って本をすすめまくった奈々子さんにはどんな変化が起きたのでしょうか。
彼女が今現在どうされているかは是非本書を読んでみてください。
私自身も読んでいて面白い旅ができました。
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