平安時代の歌人で才色兼備の和泉式部。初代住職だった彼女にちなみ、知恵受け・恋受けのご利益があると言われている『誠心院』は新京極通りにあります。買い物を楽しみつつ、あやかりに行きませんか?
『誠心院(せいしんいん)』
京都の中心地、新京極にあるので前を通られた方も多いと思います。真言宗泉涌寺派のお寺で、通称は和泉式部(いずみしきぶ)寺と呼ばれています。
和泉式部寺の所以
平安時代の歌人である和泉式部は、藤原道長の娘・上東門院彰子(じょうとうもんいんしょうし)に仕えていました。娘に請われた道長が、和泉式部のために法成寺(ほうじょうじ)内の東北寺に建立した小御堂と呼ばれるお堂が『誠心院』の起こりとされています。
和泉式部は才色兼備で恋多き女と言われていました。それゆえ、知恵受け・恋受けのご利益があると言われています。
境内には和泉式部のお墓だと言われている宝篋印塔(ほうきょういんとう)があります。
また、「式部千願観音」と名付けられた和泉式部を偲ぶ聖観世音菩薩も建立されています。
和泉式部縁起絵巻
平成19年から展示されているパネルには、江戸時代に制作された「和泉式部縁起絵巻」の上下2巻が描かれています。『誠心院』の初代住職だった和泉式部の女人往生を遂げるまでの話と謡曲「誓願寺」の題材となった話が、それぞれ主題や解説とともに記載されていました。私は「誓願寺」に興味があったので、この機会に見ることができてよかったです。
詳細情報
住所:京都市中京区新京極通六角下ル中筋町487
HP:https://www.seishinin.or.jp/
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