私が好奇心を持っているものやことなどを#阪急沿線好奇心日和 で満たしてきました。
ものづくりにハマって習いに行ったり、某通販カタログを取り寄せたりして、せっせと作っていた時期があります。
そのカタログに載っていた切り絵。
素敵な世界だなと思いながらも触れることがないまま過ごしていたら、こちらの美術館を発見しました。
阪急宝塚線から見える青いビル。
その一際目立つビルに「久保修切り絵ミュージアム」と書かれていたのです。
山口県出身の久保修さんは大学建築科在学中に切り絵に出会い、阪神・淡路大震災以降「紙のジャポニズム」をテーマに日本の四季の風物詩などの瞬間を切り取った作品を作られています。
ふるさと記念切手や年賀はがきのデザインを手がけられたり、「京銘菓おたべ」のパッケージにも使われていて、こちらは見たことがありましたが、久保修さんの作品だったなんて。
プレミアムモルツのデザインも見たことあるような…
本も何冊か出版されていて、実は気付かなかっただけで何度も目にしていたのかもしれません。
昨年、京都駅の美術館「えき」で開催されていた展覧会に行けずじまいでしたが、まさかこんなに身近で見れる場所があったとは驚きです。
約1年の時を経て再会できました。
館内は撮影禁止なので気になる方はぜひ行っていただきたいのですが、「すごい。」の一言に尽きます。
作品は全部で27(年に何度か作品の入れ替えがあります)。
そのどれもに立体感があり、食材は美味しそうで植物は生命力に溢れ、生き物はまるで生きているみたいでした。
風景は写真かと思うものも。
私は特に部屋のほとんどを占める真ん中のケース内にある縦90cm、横10mの「切り絵で描く 七十二候」に心惹かれました。
四季をもっと楽しみたい、旬の食べ物をもっと意識したい、季節の植物にもっと詳しくなりたいと常に季節を意識しているからです。
七十二候とは二十四節気をさらに5日おきに分けた期間のことですが、季節の変化ってこんなに繊細だったのですね。
どの季節も本当に素晴らしいということを改めて教えてくれます。
そして、館内にいながらにして季節美を存分に味わえました。
<久保修切り絵ミュージアム>
住所:大阪府豊中市岡上の町1丁目4番20号 ゆうみビル2階
時間:10:30~16:00
定休日:毎週火曜日(火曜日が祝日・振替休日の場合は翌日)、年末年始
入館料:一般 500円
アクセス:阪急宝塚線「豊中駅」より徒歩10分
コメント