いつも元気をもらえる宝塚歌劇。
どの組も大好きで観劇しているので、#阪急沿線宝塚歌劇を忘備録も兼ねて書いていきます。
「あ~とうとう来たか…」と思いながら向かったこの日は、花組トップスター・明日海りおさんの退団公演でした。
宝塚大劇場は同じ思いを抱えた方で溢れていて、立見席もいっぱい。
青い薔薇の精・エリュを演じた明日海りおさんの美しいこと!
妖精なので血色を抑えて、青い薔薇だけに寒色系のメイクですが全く冷たい感じがしませんでした。
〝人間離れした美しさ〟と紹介されていますが、まさにそう。
とにかく美しく、瞬きするのも惜しいほど。
19世紀半ばのイギリスでは、異国からの植物が大ムーブとなっていました。
植物研究家のハーヴィー(柚香光さん)は、ある屋敷の荒れ果てた庭を薔薇園に再生してほしいという依頼を受け、深い霧の夜、その庭でエリュに出会います。
そのことがきっかけで、この屋敷に住んでいたシャーロット(華優希さん)という少女について知ることになるのですが、それはエリュにとってもシャーロットにとっても辛く悲しいお話でした。
自然界の掟を破ってしまったエリュと英国上流階級の出身ということで、自分の人生を歩めなかったシャーロット。
毎年薔薇の咲く季節に共に過ごした二人ですが、その後どうなったのか。
植物が全く育たなくなった庭の理由や、薔薇園の再開はできるのか。
現実と異次元の世界を交差させながら描かれています。
ラストは本当に感動的。
明日海りおさんの歌声や演技力、美しさを存分に堪能できました。
また、7歳~老婆まで見事に演じ切った華優希さんも素晴らしく、シャーロットに感情移入してしまい涙が止まらず…
子供の頃の可愛さも大人になってからの美しさも、どちらも魅了されました。
レビューの「シャルム」はフランス語で魅力や色香という意味で、明日海りおさんにぴったり。
今度はパリが舞台です。
歌声やダンスなど魅力がたくさん詰まっていて、なんといってもスーツ姿が素敵でうっとりしてしまいました。
こうして振り返っている今も幸せを噛み締めています。
感動をありがとうございました!
<花組>
A Fairy Taleー青い薔薇の精ー
期間:2019.7.12~2019.8.19
HP:https://kageki.hankyu.co.jp/
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