松尾芭蕉を偲んで与謝蕪村が再興した茶室がある『金福寺』

『金福寺』には松尾芭蕉を偲んで再興した「芭蕉庵」や与謝蕪村のお墓があります。歴史に思いを馳せながら、思わず一句読んでみたくなるお寺です。

『金福寺』

平安時代初期に創建された『金福寺』。一時荒廃しましたが、元禄時代に圓光寺の鉄舟（てっしゅう）和尚によって再建され、臨済宗となりました。

「芭蕉庵」

鉄舟和尚と松尾芭蕉は親しく、時々松尾芭蕉は『金福寺』を訪れていたそうです。そのため人々が「芭蕉庵」と呼ぶようになりました。

「芭蕉庵」の側には与謝蕪村のお墓があります。

村山たか女との関係

舟橋聖一の小説「花の生涯」のヒロイン・村山たか女は井伊直弼の愛人で、「安政の大獄」の際に女性工作員として協力します。「桜田門外の変」で井伊直弼が暗殺され、協力した罪として村山たか女は3日3晩三条河原に晒された後、こちらのお寺で出家して尼になり亡くなりました。お墓は『圓光寺』（『金福寺』の本寺）ですが、こちらには詣り墓があります。

詳細情報

住所：京都府京都市左京区一乗寺才形町20