せっかくバーチャル駅長に選んでいただけたので、まだ降りたことがない駅や行ってみたかった場所に行ったり、お気に入りのお店などをご紹介していけたらと思っています。
もちろん、まちあるき手帖を相棒に。
自分の好奇心がぎゅっと詰まった#阪急電車まちあるき手帖になりますように。
ヴォルワールの記事でもちらっと書きましたが、私は住人十色という番組が好きで家や暮らしにすごく興味があります。
さらに、文庫のサザエさんも大好きで、昭和の暮らしも垣間見れる旧山本家はずっと行きたいと思っていた家の1つ。
モデルルームも素敵ですが、その家の住人がどのように今の家を作り上げていったかが知りたいのです。
とはいえ、主だった山本清は庶民とはかけ離れたお金持ちなので驚くことばかりでした。
山本清が5代目の所有者となった400坪の敷地に建つ旧山本家は、「和洋折衷」様式の建物です。
山本夫妻は建築当初の佇まいを愛していて、外観や内部がそのまま維持されています。
茶室や檜風呂、洋室にベッドなどの和と洋がセンスよく組み合わされていて、今も古さを感じません。
特に壁紙や襖へのこだわりが素敵で、女性の部屋なのか小花柄やお花など楽しくなりそうな空間もありました。
心地よく過ごすためにちょっとした(と言っても高そう)工夫をして、より家を大事にしていたのが伝わってきます。
また、お女中さんのお部屋にも可愛らしい小花柄の襖があり、夫妻の優しさを感じました。
どの部屋も感嘆の声を漏らさずにはいられず、まさに上質な暮らしを見せてくれた旧山本家。
収集した美術工芸品に当時は3台あったという洗面台、寒い冬でも気にならない湯沸かし器など、贅沢というよりも居心地良く過ごすための工夫を随時に散りばめているのだと思います。
できない理由を挙げればキリがありませんが、こんなにDIYツールが揃っている時代なので、「素敵だった」で終わらせず自分の家を好きに近付けていきたい。
普段は文化教室として貸出しされているそうですが、この日はどなたも使用されていなくて全ての部屋を見ることができました。
説明付きで いっぱい質問もさせていただけて、私も住人十色の〝訪問者〟気分を味わえました。
<山本清記念財団 旧山本家住宅>
住所:兵庫県西宮市結善町1-24
時間:10:00~16:00(入館は15時まで)
定休日:日曜日、月曜日、祝日
料金:200円(要予約)
アクセス:阪急甲陽園線「苦楽園口駅」より徒歩7分
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