阪急沿線を離れて京都小旅(こたび)をしてきました。
鎌倉時代に創立された大徳寺は、臨済宗大徳寺の大本山です。
妙心寺と同じく塔頭で構成されていますが、大徳寺は有名武将の塔頭が20以上もあるに関わらず、そのほとんどが内部非公開。
そのため観光地化されていませんが、見どころがたくさんあるので訪れてほしいお寺の1つです。
武将の塔頭がこんなに多い理由は、織田信長が関係しています。
豊臣秀吉がこちらで織田信長の葬式を盛大に行い、これがきっかけで他の武将たちが豊臣秀吉に取り入ろうとして建立していったのです。
また、とんちで有名な一休さんが住職を務めていたり、千利休にゆかりが深いお寺としても有名です。
そしてなんとこちらの山門が千利休の切腹のきっかけになったと言われています。
1階部分だけ作られて放置されていた2階部分に「金毛閣」を加えて、雪駄を履いた千利休の木像を納めたため、「この秀吉に股下を通らせる気か!」と豊臣秀吉を怒らせてしまったためです。
朱色の立派な山門ですが複雑ですね…
さて、どこも気になりますが、私の目的はこちらの景色。
戦国武将だった細川忠興とその妻・ガラシャのお墓がある「高桐院」です。
竹林と苔の美しい参道を歩いてみたかったのです。
左右が楓に囲まれていて、静かで趣がありとても素敵な空間でした。
写真で見る以上です。
受付までは無料で見学をすることができるので、是非ご自分の目でお確かめください。
ガラシャは明智光秀の娘で、織田信長の葬式を行ったお寺にお墓があるなんて運命の悪戯かもしれません。
聞いたことがある歴史上の話が、こちらのお寺で起きていたと思うと様々な思いが込み上げてきました。
<大徳寺>
住所:京都市北区紫野大徳寺町53
アクセス:京都市バス「大徳寺前」下車徒歩すぐ。
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