百人一首が引き寄せた話

何故か私はおせんべいやおかきの専門店である京都の老舗『小倉山荘』のお菓子をいただく機会が多いのですが、案内の冊子はあまり見ていませんでした。
ですが、何の気なしに百人一首の説明を読んで、一気に心をわしづかみにされました！

百人一首とは鎌倉時代の歌人・藤原定家が選んだ歌集で、約600年間に及ぶ時代の和歌が収められています。

1,000年以上前の和歌ですが、「わかる、わかる！」と思わず共感してしまうほど現代の悩みや思いと重なるのがなんだか嬉しい。
美しい言葉や比喩で気持ちや季節を表現されていて、豊かな世界に入り込んだ気分になれます。

さらに心惹かれたのが歌織物（林直道先生が付けられたこちらの呼び名も素敵！）の話です。
詳しくはこちらを読んでいただきたいのですが、藤原定家から後鳥羽院への賜物であり賛歌だったと知り、胸が熱くなりました。
ものすごく思いが込められたものだから、今も語り継がれているのだと思います。

歌織物だと知っていたらもっと興味を持てたのにー！と学生時代の自分の不真面目さは横に置いて、思い立ったが吉日。
もっときれいな日本語を身に付けたいし大切に守っていきたいという思いも高まり、『超訳百人一首』の購入に至りました。

探していた本の隣にあったためたまたま手に取ったのですが、超訳もわかりやすくイラストも可愛かったので、探していた方をやめてこちらを購入して良かったです。
百人一首の入り口におすすめ！

気持ちがより伝わる表現の方法が面白く、1人熱く百人一首の魅力を話していたら、百人一首のカルタをいただきました！
ほしいと思っていたからびっくり…しかも江戸時代の画家・尾形光琳画を継承しているので、とても優雅で品があります。
本当にありがとうございました。

大切にしないとと思いながら丁寧に扱っていたら、今度は『小倉山荘』のお菓子をいただきました。
なんと私が百人一首に興味を持ったきっかけに戻ってきました。

大好きだからいただくのか、たくさんいただくから大好きになったのか定かではありませんが…美味しいので贈り物にもよくしています。

さて、次は何を引き寄せられるかな。