小学生の時にあった道徳の時間。
私は割りと真面目な子供だったため(先生が本当に怖かった…)、道徳で教えられたことを素直に聞いていました。
「いいことをしましょう」「あいさつをすると気持ちがいいです」は「そのとおり!」と思って実践していたし、”ちゃんと”しなくて怒られる同級生を見ては「なんでちゃんとしないんやろ(怒られることをするんやろ)?」と思っていたほど。
そんな子供時代に本書に出会っていたら、今とは全然違う自分になっていたかもしれません。
「いいことをすると気分がいい」のは何故かなんて考えたこともなかったです。
北野武がツッコミを入れながら問題を提起していて、今までの自分の当たり前を覆されて、読後は暫し放心状態になってしまいました。
私みたいに道徳に疑いを持っていなかった方には刺激が強すぎるかもしれません。
だからと言って今までの自分を否定されたとは全く思わなかったのは、ツッコミがさすがだったからかな。
自分なりの道徳とはつまり、自分がどう生きるかという原則だ。
そのために1番大切なことは、自分で考えること。
結構難しい宿題を出されたな、というのが素直な感想です。
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