こんにちは、ライターの小澤まみです。
下鴨神社とともに、「賀茂社(かもしゃ)」と総称される上賀茂神社。両社とも京都屈指の古社です。上賀茂神社を「上社(かみしゃ)」、下鴨神社を「下社(しもしゃ)」の名でも親しまれています。
邪気を祓う、京都屈指のパワースポット
『賀茂別雷(かもわけいかづち)神社』が正式名称の上賀茂神社。地下鉄烏丸線「北山駅」より徒歩15分の場所にあります。23万坪の境内全域が世界遺産だから驚き。桓武天皇の平安京遷都以降、皇城鎮護の神とされ、歴代の天皇の行幸がありました。
御祭神は賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)。賀茂別雷大神の名の通り、雷のごとく強い力で厄災を祓う神として、一般庶民だけでなく、皇室からも厚く信仰されています。
上賀茂神社と聞いて、真っ先に「立砂」を思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。二の鳥居を入った正面にある円錐形の「立砂」。御祭神が君臨された神山を模したもので、神様が降りられる依り代(よりしろ)の役目をしています。頂には3本と2本の松の葉が立てられていて、陰と陽の一対になっているそうです。また、清めの砂や盛り塩の起源だと言われています。
夕方からも挙げられる結婚式
上賀茂神社の挙式会場は2ヵ所あります。
国の重要文化財に指定されている『細殿(ほそどの)』
天皇や斎王、上皇が参拝の際に利用していた特別な建物です。通常は足を踏み入れることができません。伝統美が受け継がれている空間は、平安時代から続く歴史を肌で感じることができます。
国宝『本殿・権殿(ごんでん)』
2019年5月~本殿前の重要文化財『御籍屋(みふだのや)』でも挙式が可能となりました。より神様に近い場所で、厳かに結婚式を挙げたい方にぜひ。
世界遺産を貸し切り「宵の結(よいのゆい)」
京都の神社は観光地でもあるため、一般の参拝者の方が多いと恥ずかしい…。知らない人に写真を撮られたくない!という気持ちもわかります。そういう方におすすめしたいのが「宵の結」です。鳥居が閉門してから結婚式を行うので、境内には参拝者以外誰もいません。まさに貸し切り。しかも場所は世界遺産。なんとも贅沢な時間ですよね。『細殿』、『本殿・権殿』のどちらでも行えます。
楼門近くに鎮座する片山御子(かたやまみこ)神社は、平安時代から縁結びや恋愛成就でも有名です。あの『源氏物語』を書いた紫式部も参拝したとか。
邪気を祓って、縁を結んでくれる上賀茂神社での結婚式は、この時代にぴったりだと思います。
詳細情報
【上賀茂神社】
住所:京都市北区上賀茂本山339
アクセス:地下鉄烏丸線「北山駅」より徒歩15分
初穂料:『細殿』…10万円 / 「宵の結」…15万円
『権殿』…20万円 / 「宵の結」…25万円
対応人数:48人
駐車場:あり
HP:賀茂別雷神社(上賀茂神社:かみがもじんじゃ)公式Webサイト (kamigamojinja.jp)
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