「当時、1番の願いだったオフィスの移転が叶った話」の続きで、今度は新しいオフィスの話を書きたいと思います。
新しいオフィス探しに私も携われることになり、さっそく紹介業者を紹介してもらいました。
彼女と離れられることがうれしくて、移転の話をされた時、家に帰って「ばんざーい!」と叫んだことを覚えています。
ただ、「そうは言っても移転なんてできるんだろうか…?」と半信半疑だったので、紹介業者が持ってきた何枚ものプリントされたビル情報を見た時、「あ~本当に移転できるんだ」とようやく実感がわいてきました。
エリアは変わらず土地勘もあるので、気になる場所(現オフィスから離れられる場所)を家賃と相談しつつ、ピックアップしました。
その中で1件、白黒コピーなのでわかりにくいけれど、気になるビルが。
家賃は他のビルより安いものの、敷金等が高く、上司の通勤の路線が変わってしまうので、「ここはないかな…」と気になりつつ却下。
そのビルを除いてピックアップした5~6件を内見させてもらうことになりました。
が、どこも「う~ん…」という感じで、あんなに移転することを楽しみにしていたのに、どんどん気持ちがしぼんでいって。もう彼女と離れられるならどこでもいいかな、と投げやりモードに。
そんな私たちの様子を見た紹介業者が、「絶対に見てほしいビルがあります!」とあの気になっていたビルへ連れて行ってくれたのです。
あまり行く気はなかったのですが、近いからということでついていくと…ビルを見た瞬間、ここだと思いました。
玄関口はお花と緑で溢れ、定期的にお世話されているようでとてもきれい。
オレンジ色の優しい明かりで、落ち着いた空間のエントランスにもお花が飾ってあり、まるでホテルのよう。
各フロアにもお花や植物が置いてあり、休憩室はWi-Fi完備。ソファやイス、テーブルの色合いがかわいく、心から休憩できる休憩室。
トイレも給湯室もきれいで、どこもかしこも清掃が行き届いていました。
そして部屋に案内され、大きな窓から淀川や梅田のビル群の広がりを見た時、「この景色を見ながら仕事ができたら、どれだけ幸せだろう。絶対ここにしよう」と決意に変わりました。
そこからは早かった。役員を連れて行くと、やはり気に入り(気に入らない人はいないはず)、敷金等の問題もクリア。どうやってクリアしたかは忘れてしまいましたが、誰にも反対されず即決。
引っ越しに伴い、それまでかなり古い机やいすを使用していたので、新たに購入できることになり、るんるんんでカタログを見ながら自分好みを選びました(もちろん常識の範囲内で)。
びっくりするくらい自分仕様のオフィスになったのです。
何より1番は窓からの景色。部屋の中はどうにかできても、窓からの景色は買えませんからね。
春夏秋冬、毎日いろいろな顔を見せてくれました。
新緑の季節のやわらかな緑色、日に当たってキラキラ光る淀川、冬の就業時間には梅田の夜景を眺めることができます。
疲れたら休憩室に行ってコーヒーを飲んだり、朝早めに行って淀川を散歩したり。
近くにはお気に入りのカフェ、イタリアン、パン屋、ケーキ屋を見つけ、ローテーションで通っていました。
こんなオフィスで、こんなライフスタイルを送りたい、と漠然と思っていた願いが叶ったのです。
結婚を機に引っ越し、退職してしまったのが本当に悔やまれるくらい(結婚は悔やんでないですが。念のため)。
そうそう、毎日こんな素敵なオフィスに通勤して幸せだったので、彼女のことは本当にどうでもよくなりました。2年くらい毎日ずっと悩んでいたのに!
移転が決まってからも、彼女と会うと相変わらずテンションは下がるし悲しくなりましたが、それでも毎日うれしくて仕方なかったです。
自分で「あと〇日」というカレンダーを作り、辛い時はそのカレンダーを見ながら「移転したら、もうこんな辛い思いはしないから」と自分を鼓舞していました。
移転したいと思ってから1年後、ウソのようですが移転が叶い、理想以上のオフィスで仕事ができるようになりました。しかもなぜか給料が増えたし。
いつもいつもいい気分でいることは難しいですが、少しでもいい気分でいると引き寄せやすいと確認を持っています。
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